【永久保存版】エースを独占インタビュー!~中日ドラゴンズ・大野雄大投手が試合後に投じる‘ええたま’とは?
今日の主役、大野雄大投手(中日ドラゴンズ#22)。昨日(9月6日)の試合では見事な完封勝利を収めた。
こんにちは。gimroです。
まずは、忘れないうちに告知いたします! 今回は特別プレゼントを多数ご用意いたしましたので、最後までしっかりお読みの上、どしどしご応募ください!
秋の訪れが早いようです。お盆前後の関東は「梅雨に逆戻りか?」と思わせるしっとりとした天気が続いていましたが、今年も夏の甲子園は大いに盛り上がりましたね。つくづく、日本では数あるスポーツの中で、野球は特殊な立ち位置にあると感じます。
これまで3回、プロ野球選手のもう一つの顔である、ボランティア活動をご紹介してまいりました。おさらいしますと、 埼玉西武ライオンズの秋山翔吾選手 と 北海道日本ハムファイターズの中田翔選手 でした!
※まだお読みでない方は、本記事といっしょにバックナンバーも要チェック。
この間、読者のみなさんから様々な反応をいただきましたが…
「西武ファンですが、秋山選手がこんな活動をしているとは知りませんでした」
「中田選手が絵本を読むなんて!? でもgimroさんが選手よりも大きく映り込みすぎなのは気になる!」
といったありがたい反応や牽制球のごときご指摘など、様々なご意見をいただきました。
中には
「パ・リーグの選手が続いたので、次はそろそろセ・リーグ進出ですか??」
とか
「ピッチャーに突撃取材してくれーっ!」
などという無茶ぶりもありましたが(苦笑)。
※そもそも、このシリーズは【プロ野球選手の知られざるボランティア活動】を多くの方にしっていただくことが主目的ですからね! インタビューありきではないのです。えっ?!そうは見えなかったですか??
待望のセ・リーグ、まさかのエースピッチャーとコラボ
まどろっこしい前書きとなりましたが、今回、中日ドラゴンズ(以下ドラゴンズ)のエース、大野雄大投手に取材してまいりました!!
奇しくも、セ・リーグの投手、それも2年連続で開幕投手を務めているエースです!
大野投手も、ご自身が母子家庭で育った経験をお持ちであることから、今年から「Yudai’s Monthly Invitation」と題した活動をなさっています。
内容は、シングルマザーなどひとり親家庭の親子ペア10組20~40名程度を、ドラゴンズ主催のナゴヤドームで開催される2017年ペナントレースの日曜日の試合に4月~9月の毎月1回(全6試合)、大野投手がご招待するというものです。
子どもたちをバックアップする活動内容に感銘を受けた岩崎書店は、第3回の6月から『ええたま いっちょう!』を献本させていただき、大野投手から招待された子どもたちに直接手渡していただいています。
このたび、7月30日に第4回目となる「Yudai’s Monthly Invitation」の様子を取材させていただきました。
集合場所には等身大のパネルが! とてもわかりやすいですね。
大野投手にはこれまで取材した他のプロ野球選手と違う点があります。
それは、先発として登板するピッチャーなので、毎試合出場するわけではないということです。通例であれば、週に1回登板し(今年は水曜日が多いようです)、他の日は試合に帯同しますが、基本的には出場しません。
取材をさせていただいた日も登板日ではなかったのですが、招待を受けた10組28名の親子は試合を観戦させてもらい、終了後に大野投手と心温まる交流の時間が設けられたのでした。
大野投手、招待された親子の待つベンチに登場!
全員で記念撮影!!
この後、別室に移動し大野投手によるサイン・握手会と『ええたま いっちょう!』の贈呈が行われました。
『ええたま いっちょう!』を手渡す大野投手。
この日、ドラゴンズは阪神に勝利(7-0)。大野投手自身は出場していなかったとはいえ、試合中はベンチで戦況を見守っていたことでしょう。そして、試合が終了してまだ熱気が残っているグラウンドに再び登場。長い時間にわたって子どもたちから差し出されるグッズやユニフォームにサインと握手をしていました。
子どもたち全員へのサインが終わったところで、再び子どもたちの前に立った大野投手。さて、何が始まるのでしょうか。
何と、子どもたちに特別にメッセージが送られることに。大野投手の人となりがうかがえる貴重な一場面です。
子どもたちにメッセージを贈る大野投手。
いつも応援ありがとうございます。みんなの応援が力になるので、これからも応援をよろしくお願いします。
みんなは、お母さんにいつもご飯をつくってもらったりとか、洗濯をしてもらったりしていると思いますが、そういうのは当たり前ではなく、お母さんも大変な中、みんなのために頑張って、ご飯をつくったり、洗濯をしたり、いろいろなことをしています。だから、そんなときは一度でも「ありがとう」と声をかけられたらお母さんも嬉しいと思いますし、明日から頑張ろうという気になると思います。
なので、照れくさいかもしれないけれど、「お母さん、いつもありがとう」と声をかけてあげてくださいね。
わかりましたか!
(一同)はいっ!
では、今日はありがとうございました。
この日集まった子どもたちを前に、大野投手の口から贈られたメッセージは、日々お母さんを気遣うこと、そして感謝の気持ちを言葉にすることの大切さでした。
ご自身の苦労があるからこそ、同じ立場の子どもたちに寄り添った言葉が紡がれるのだと感じました。
最後にもう一度、別れを惜しむ子どもたち一人ひとりともれなく握手をして「全員握手はしましたか?」と丁寧なご対応をしていた大野投手。今日という日を忘れぬためのいわゆる‘神対応’は、間違いなく子どもたちの心に残ったことでしょう。
さらに、招待された親子を見送った後、大野投手が単独インタビューに応じてくださいました。
ついに初の独占インタビュー。
秋山選手の活動を聞き、自分もやりたいと思った
今日はホームでの勝利、おめでとうございました。
はい。どうもありがとうございます。
試合後でお疲れのところ、すみません。今年から大野投手が「ひとり親の子どもたちを球場に招待する活動」をなさっていることを知り、少しでも子どもたちの力になれればという点に感銘を受け、『ええたま いっちょう!』を献本させていただきました。こちらに関連して、いくつかお話を聞かせてください。
まずは、ひとり親の家庭の親子を招待する「Yudai’s Monthly Invitation」。どのような思いで始められたのでしょうか?
元々、自分がもしプロ野球に入れたら何かしたいと考えていました。今年で7年目になるのですが、西武の秋山選手がひとり親の家庭を球場に招待する活動をしていることを聞きまして、「それはいいな」と思いました。
自分も母子家庭という環境で育ったので、家庭を球場に招待できたなら、自分だったら嬉しかっただろうと、そしてこれなら自分にでもできると思い、始めました。
実はわたしたちは、秋山選手の活動にも協賛させていただいておりまして、秋山選手に取材をした時にも同じような答えをいただいたことを思い出しました。同じプロ野球選手が行っている活動ということで影響を受けられていたということですね。秋山選手とは交流があったり、または尊敬の気持ちがあったりしたのでしょうか。
そうですね。秋山選手がお父さまを亡くされて、お母さまに育てられたということは知っていまして、秋山選手とそういった話を直接したことはないのですが、ひとり親家庭を球場に招待するという活動をしているのはさすがだなといいますか、すごいなと思いましたし、自分もしたいと思い、始めさせてもらいました。
先ほど子どもだちにお渡しいただいた『ええたま いっちょう!』はお読みには…?
はい、読みましたし、ぼくにも2歳の娘がいるのですが、娘がこの本を大好きで「読んで、読んで」と言ってきますね。
ありがとうございます! うれしいです!
絵本をお読みになるのは、やはり奥さまが多いかと思うのですが、大野投手もお読みになることはあるのでしょうか?
ええ、何回か読みましたね。
どこにいくかわからない僕のボールを必死で取ってくれた母
この本ではキャッチボールの場面が描かれていますが、大野投手がこれまでの人生で思い出に残っているキャッチボールはありますか? プロ入り後でも構いません。
父親とキャッチボールをする機会はなかったので、初めてキャッチボールをしたのは母親だったと思います。実家の駐車場でやった覚えがあります。
お母さまは、ビシッといい球を投げていらしたのでしょうか。
いえいえ、捕るのが精いっぱいだったと思います。僕は当時…今もそうですけれど、コントロールが悪かったので(笑)、どこにいくかわからない僕のボールを必死で取ってくれていたという思い出があります。
親子の交流ということで、現在は休日にお子さまとどのような交流をされているのか、差し支えなければお聞きしたいのですが?
昔、奥さんと2人だけのときは2人が楽しめる場所という選択肢でよかったのですが、最近は子どもが第一に喜んでくれそうな場所に行こうと自然に選んでいる気がしますね。例えば遊園地でも、ジェットコースターがあるところではなく2歳の子どもが乗れるようなものがあるところでしたり。それで僕と奥さんも楽しんでいますし、自分たちも変わっていくんだなと感じています。
父親としての視点をお持ちになったということですね。
そうですね。
せっかくですので野球の質問も。子どもの頃、憧れだったプロ野球選手はいましたか?
僕は京都生まれなので、阪神ファンだったんですけれども、阪神の試合はずっと放映されていたのでよく観ていました。当時は新庄選手が大好きでしたね。スター性が抜群で、大人から子どもまでみんなの注目を集めていましたし。
今日は対戦相手がタイガースでしたが、もしかして複雑なお気持ちだったのでは?
プロに入ってからは、投げるときはそんなことは思わず(笑)、ひとつの敵としてしっかりと投げることができていると思います。
今まで対戦された選手はたくさんいらっしゃると思いますが、現役でも引退された選手でも、「この選手はすごい!」または「この選手には負けたくない」というライバルのような存在はいらっしゃいますか?
対戦できてよかったという選手はいますね。それは、今のタイガースの監督の金本さんです。初勝利の相手が阪神タイガースだったのですが、そのときは金本監督が現役だったので、そのときの対戦はすごく覚えています。「うわ、金本さんだ!」と。
タイガースとはずいぶん縁があるのですね!
ところで、投手としてご活躍を続けていらっしゃいますが、野球でピッチャーをやろうと思ったきっかけはどんなところにあったのでしょう?
左利きの選手が守れるところは限られているので、少年野球の頃は外野手とファーストとピッチャーだったんですけれど、そのまま中学に上がってピッチャーと外野手をやっていて、高校になってからはピッチャー一本でしたね。
「大野選手いいな」と思ってもらえるような選手になりたい
これからも数多くの試合で投げることがあると思うのですが、「こんな選手になりたい」というイメージはありますか?
一流の選手とかスーパースターになりたい…ということはなく、「大野選手いいな」と思ってもらえるような選手になりたいですね。
それは、試合での実際の投球やこういった(ボランティアの)活動も含めて、ということですよね?
そうですね。
ぜひ、頑張っていただきたいです。これまで登板した試合でベストゲームがありましたら教えていただけますか?
初勝利の試合…さきほど言いました阪神タイガース戦ですが、忘れられないですね。
最後の質問になりますが、今日試合を観戦してくださった方や全国のファンの皆さまに伝えたい熱いメッセージがありましたら、ぜひお願いいたします。
いつもファンの方が応援してくださっていて、選手には本当にその声が届いていて、力になっているということを伝えたいですね。今年僕は開幕から0勝5敗までいってしまったのですが、今年初勝利を挙げた試合での声援が忘れられません。「がんばれ」という一言があんなに力になると思ったのは正直初めてでした。「がんばれ」という、その一言を発するだけでもその人はエネルギーを使っているということも感じながら…重みをもっているなと。
ありがとうございます。これからのご活躍を期待しております。本当にお忙しいところ、そしてお疲れのところ、長い時間ありがとうございました。
今回の取材でインタビュアーのわたしにとってサプライズだったのは「Yudai’s Monthly Invitation」のきっかけが、このブログで以前取材させていただいた秋山翔吾選手だったということ。実はお二人、生年もプロ入りの年も同じ同級生なのですが、違うリーグでプレーしながらもどこかで通じるものがあったのですね。
プロ野球というひとつのスポーツの頂点で戦いつつも、社会に対する貢献も行う姿、そして一流の選手同士の心の結びつきに感動しました。
大野投手は、ピッチャーという野球の花形をお務めなだけに調整も大変でしょうし、わたしたちの想像が到底及ばないプレッシャーを日々受けていることと思われます。
そんな中、控えめではありましたが、ヒーローを目指しているのではなく、見習ってもらえる存在になりたいという内容のご回答には、強い意志が感じられました。
インタビューの中でも触れていましたが、前半戦こそ苦しい結果が続いていた大野投手。今季初白星を挙げた6月7日のヒーローインタビューでは、男泣きしながもファンの方々への感謝を語っていたのが印象的でした。
そして、昨日(9月6日)のジャイアンツ戦では9回を被安打2に抑えての完封勝利!! 後半戦では本来の力を発揮しつつあります。
試合での投球はもちろんのこと、試合外でも「ええたま」を投げ続ける大野投手の活躍をお見逃しなきよう!
次回、第6回目にして今年最後の「Yudai’s Monthly Invitation」は9月10日(日)の広島戦で開催予定です。
岩崎書店は、これからも大野雄大投手の活動と、みなさまの夢を応援し続けます。
大野雄大(おおのゆうだい)投手
1988年9月26日生(京都府京都市出身)左投左打、投手。京都外大西高校出身。2年夏、自身の登板機会はなかったものの、甲子園決勝で田中将大投手(現ニューヨークヤンキース)を擁する駒大苫小牧高等学校と対戦している。佛教大学に進学後は1年春からベンチ入りし、左の本格派投手として活躍。4年時のドラフトでは斎藤佑樹投手(現北海道日本ハムファイターズ)らとともに「大学球界BIG4」と称された。2010年ドラフト会議で1位指名を受け入団。入団7年目。2016年・2017年の2年連続で開幕投手を務めている。
国際大会の日本代表にもしばしば選出されていて、2015年秋に行われた第1回世界野球WBSCプレミア12では中継ぎとして2試合に出場。
☆読者プレゼント☆
今回の記事はいかがでしたか?
感想を書いてご応募いただいた方の中から抽選でそれぞれ合計3名様(各1名様)に、大野雄大投手の直筆サイン入りグッズ(レプリカユニフォーム、ボール、色紙)をプレゼントいたします。Eメールにて下記必要事項をご記入の上、ご応募ください。
メールの件名を「岩崎書店のブログ 大野雄大投手プレゼント」とし、内容文に
・郵便番号
・ご住所
・お電話番号
・お名前
・本記事の感想
・希望するグッズ
をお書きください。お待ちしています!
<宛先>info@iwasakishoten.co.jp
※応募締切※2017年9月30日到着分まで
厳正なる抽選により当選者を決定。
当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
投稿者:gimro