「きむらゆういちのゆうゆうトークショー」ミロコマチコさん<前編>ライブペインティング
今回は、絵本童話作家のきむらゆういち先生が定期的に開催している「ゆうゆう作家トークショー」にお邪魔しました。この催しは、創作絵本教室「ゆうゆう絵本講座」の顧問を務めるきむら先生が、第一線で活躍されている絵本・童話作家をゲストにお迎えし、デビューのきっかけや制作の裏話など、普段聞けない話を聞こう!という、トークイベントです。
4月に行われた第11回のゲストとして招かれたのは、ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)で2年連続受賞されたミロコマチコさん。トークイベントに出演することは滅多にないというミロコさんの、貴重な生の声を聞こうと集まった聴衆を前に、ライブペインティングも行われ、会場は興奮に包まれました。
きむらゆういち
東京都生まれ。多摩美術大学卒業。造形教育の指導、テレビ幼児番組のアイディアブレーンなどを経て、絵本・童話作家に。元純心女子大学客員教授。『あらしのよるに』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞、JR賞受賞。同舞台脚本で斎田喬戯曲賞受賞。作品に『あかちゃんのあそびえほん』シリーズ、『オオカミのおうさま』(偕成社)など。絵本・童話作家にして工作の第一人者。その集大成として、2018年3月に岩崎書店より「きむらゆういち式 うごく!かみ工作ランド(全3)」を刊行。
ミロコマチコ
大阪府生まれ。児童文学絵本作家。デビュー作『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)が日本絵本大賞受賞後、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍を続け、岩崎書店刊の絵本『けもののにおいがしてきたぞ』で第26回ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)金牌を受賞。
イベントの幕開けはライブペインティング。挨拶を済ませたミロコさん、まずは画材を念入りに確認します。
緊張の一瞬。正面に貼られた模造紙を前に、もくもくと描き出しました。
描き始めはここから。
まずはクレヨンやパステルを使い、全体に線らしきものが描かれていきます。
紙をはみだし、グリグリと。
刷毛を手に、模様らしきものを足していきます。
ブルーのえのぐはチューブのまま!
その勢いで、バケツの水に指を浸しながらてんてん…
べったり塗られたブルーを拡げ
何やら形らしきものが見えてきました。
ふむふむ、わかってきたぞ。
完成でしょうか? さすがミロコさん、けものの躍動感あふれる作品!
とおもいきや。 …え?
ええ〜〜〜〜っ!?
なんと、ここまで描いた絵が、隠れてしまいました!でも…ものすごい迫力です。
…と、その場でビニールを切り始めました。
そのまま、ビニールの上に、えのぐを垂らして
全体に拡げて…
ぺたん!絵の上に大胆に貼りつけていきます。
また何かのかたちになってきたようです。
さらに、描き足していきます。これは…爪かな?
耳・鼻・口、ときたら…
やっぱり!いろんな色が重ねられていきます。
さて、気になる全体像は…? 後編に続きます。
ミロコマチコの魅力が大爆発。第26回ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)金牌受賞絵本
投稿者:michelle