ライオンズ球団広報に聞いてみた!~続・秋山翔吾選手の意外な活動
プロ野球ファンの皆さま、そうでない皆さまも、こんにちは!
梅雨明けが待ち遠しいですが、熱いプロ野球はあっという間にもうオールスターゲーム。昨日行われた第1戦では、当ブログで紹介させていただいている秋山翔吾選手と中田翔選手がともにホームランを放つ活躍をみせました!
さて。先日ご紹介しました、球界を代表する埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾選手のグラウンド外の意外な活動。
5月7日に実施された「LIONS HAPPY MOTHER’S DAY」を取材した前回は、 秋山選手のインタビューを中心にレポートしました。
今回は、球団広報の方にお話を伺うべく、7月2日、今年3回目の「ひとり親家庭のご家族ご招待」のようすを取材してまいりました。
AM10:00、集合時間です
西武球場前駅を出てすぐのインフォメーションセンター。
こちらが招待された方々の集合場所です。
10時に球団の方が迎えに来てくださり、出欠確認をします。
今回、イベントの運営中でお忙しいところ取材に応じていただいたのは、広報担当のお二人。
(写真左)別府学さん
埼玉西武ライオンズ事業部リーダー(コミュニティグループ担当)
(写真右)坂川誠基さん
埼玉西武ライオンズ事業部リーダー
本日ご招待されたお客さまが集合場所に揃うまでの間、わたしたちはプレスパスを発行していただくために球団事務所にご案内いただきつつ、開場前の球場の様子を見学しました。
坂川さんに引率され、メットライフドーム内を歩く岩崎書店スタッフ
道すがら、前回から気になっていたことを質問してみました。
── 招待試合でお子さまを呼んでいる試合では、やはり秋山選手も「がんばろう!」という意識になったりするのでしょうか?
それは絶対的にあると思いますよ。
やはり!
ファンの方々とひとつになって試合に向き合っているのですね。選手の方々の活動がご招待されたお客さまの力になり、お客さまからの声援で選手も一試合ごとに全力を尽くす、素晴らしいシナジー効果があるようです。
さて。
ドーム内では今回もライオンズの選手たちがフリーバッティングを行っていましたが、球場内にはもちろん、色々な仕事に従事する方がいらっしゃいます。
シートの掃除をする方
他にも、観客席では売店担当のチームがミーティングを行っている様子を目撃しました。
今回も、ご招待のお客さまは球場のバックネット裏側の入り口から入場し、しばしライオンズの選手の練習風景を見学。
入場後20分ほど経過して…いよいよ秋山翔吾選手の入場です。
前回に引き続き、秋山選手の活動に賛同した岩崎書店の『ええたま いっちょう!』をお子さまに直接手渡していただきました!
これぞ球団広報!テンポ良いチームワーク
秋山選手にサインをいただく参加者。サインが終わるやいなや、すぐに撮影。この一連の動作を滞りなく進めていきます。とはいっても、ファンの方々にとっては夢のイベントですから、どの方々にも丁寧に。
秋山選手は常に参加者の方を向き、スタッフ側には顔を向けません。後ろに控える広報の坂川さんとの息の合ったサインペンの受け渡しは、さながらバトンリレーのように見えました。
秋山選手の真後ろで素早くペンと『ええたま いっちょう!』を渡すことに徹する坂川さん
参加者の笑顔を引き出すことを忘れず撮影に専念する別府さん
招待された親子は皆、笑顔。
秋山選手と別府さん・坂川さんのチームワークが、親子の絆を深めるイベントを絶妙にアシストしていました。
球団広報の別府さんにインタビュー
ご招待された親子をインフォメーションセンターにお送りした後、別府さんにお話を伺いました。
── 今日の秋山選手の活動のような企画は選手からの発案とお伺いしていますが、球団職員の方々が考えて選手に提案することはあるのでしょうか?
選手の企画に関しては、選手主導ですね。球団発のイベントも、具体的なつくりこみはわたしたちと話し合ってやっています。今日のボブルヘッド(※)も「顔はこれでいいか?」などを菊池選手と話し合って確認しながら進行しました。
※同日、菊池雄星投手の“ボブルヘッド(首ふり人形)”の配布イベントが開催。ファンクラブ会員のうち先着4,000名にプレゼント。その人気ぶりは、始発電車で50名くらい集まっていたことからも十二分に伝わってくる。
── 秋山選手の「ひとり親家庭の親子」を主催試合に招待する活動は今年で3回目を迎えます。先日のインタビューでも、秋山選手のご発案が第一歩だったと伺いました。別府さんはどのような想いでこのイベントに携わっていらっしゃいますか?
我々球団職員はお手伝いすることしかできないので、選手に「プロ野球選手として何かやりたい」または「地域の方や社会に貢献したい」という想いがあれば、それを形にしてお手伝いするのが我々の仕事だと思っています。
そういった中で、秋山選手の「自分と同じような境遇のご家族を招待して、野球でひと時でもよいので楽しい思い出をつくっていただきたい」という気持ちを尊重しつつ、お客さまを非日常の世界に招待することで、選手の「自分が活躍して喜んでもらいたい」という想いを全力でサポートさせていただきたいと思っています。
── 秋山選手のイベントのお手伝いをする上で、特に気をつけていることはありますか?
試合前の練習後の時間で交流をさせていただいているのですが、その中で時間等の制限がある中で秋山選手ができることを最大限行い、参加された方が最大限楽しめるようにしています。
サインの数や写真の枚数などに制約があって決まっているのですが、その中でできる限り楽しんでもらって、極端に言うと今日という日が一生忘れない日になるよう、お手伝いをさせていただければと考えています。
制約がある中でどれだけ楽しんでいただけるか、こちらも時間が決まっていて一般の開場の前にすべて終わらせて球場から出ないといけませんが、あせらせてしまうことのないよう、参加される方のストレスにならないように気をつけています。
── 秋山選手のイベントは年4回開催されていて、前回(第2回)は「LIONS HAPPY MOTHER’S DAY」でしたが、他の回でも特別な演出やテーマがあったのでしょうか、次回は予定されているのでしょうか。教えてください。
その時々に行っている「球団としてのイベント」のタイミングに合わせて、例えば先日の「LIONS HAPPY MOTHER’S DAY」もですが、一緒にやらせていただきます。こちらからお母さんにピンクのTシャツをプレゼントしませんかという提案をさせていただいていたので。あくまでもこちらからゼロからつくるというよりは、球団のイベントにあわせたタイミングで何かできればといった形です。
── 最後になりますが、今日いらしたお客さまや、残念ながら来られなかったけれども普段からライオンズを応援しているお客さまに向けて「これだけはお伝えしたい」という熱いメッセージがありましたら教えてください。
招待イベントについては、秋山選手の熱い想いから企画されたものなので、我々はその企画を通じて一人でも多くの方々に「野球は楽しい」、「メットライフドームでは面白い催しがある」、「野球選手はスゴい」と感じていただければと思います。今後もより多くの方々に来場いただくための機会を作っていけるように頑張ります。
単独インタビュー時の別府さん
招待イベントは、まず第一に秋山選手の発案に始まり、その想いを十分に理解・共有する球団広報の方による不断の努力が合わさることで形になっていることを痛感しました。
実は、このインタビューの数分前に、参加者のお忘れ物があったことが発覚。まだ近くにいらっしゃるはずということで、別府さんは、開場時間が近づき盛り上がりを見せる往来へと小走りで探しにいったのです。
秋山選手への惜しみない協力と、お客様へのおもてなしを忘れない姿勢。まさにイベント運営のプロであることが伝わってくるエピソードですよね。
この日、イベントに参加した親子は試合前に秋山選手と交流し、そして試合を観戦して「親子水いらずの時間」を過ごせたことでしょう。
2度にわたる取材を通じて、秋山選手がお持ちの「社会への感謝や恩返しの気持ち」、そして、球団の方々の「想いを形にしていく実行力」があってこそのイベントなのだと確信しました。このような活動をもっと多くの方々に知っていただきたいと思います。
今後も岩崎書店は、秋山翔吾選手の活動と埼玉西武ライオンズの取り組みを応援させていただきます!
投稿者 gimro