保育園訪問記〜サンタクロースから絵本のおくりもの〜
皆さんのご家庭には、今年もサンタクロースが訪れたでしょうか?
岩崎書店の隣には、文京区の水道保育園があります。
私たちが仕事をしていると、園児たちの笑い声が聞こえたり、本に登場するキャラクターのディスプレイを興味津々で覗き込む姿が見られます。そう、児童書出版社にとっては、とても恵まれた環境なんです。おまけに毎朝、保育園に登園してくる子どもたちのために園の前に立っている先生は、私たち大人にも、笑顔で挨拶してくださいます。
そこで数年前、岩崎書店の相談役(前社長)の岩崎弘明が、園の前にいらした園長先生にご挨拶がてらご提案したことをきっかけに、ご近所のよしみで、クリスマスに園児たちに絵本のプレゼントを始めました。
保育園には、毎年お楽しみ会にサンタクロースが訪れるそうです。みんなとってもいい子たちですもの、サンタも毎年、子どもたちに会うのを楽しみにしているのでしょうね。
しかもサンタは、岩崎書店からの絵本のプレゼントも、ほかのおもちゃなどと一緒に、子どもたちに渡してくれるそうなんです。そこで、どんな様子か見てみたい!と、今年は特別に許可をいただき、こっそり覗いてきました。
お楽しみ会当日。
私たちが到着すると、すでにホールで園児たちの出し物が始まっていました。年齢別のクラスごとに、歌やおゆうぎなどを発表するのだそうです。楽しげな声が聞こえてきます。
うちの子にもあんな可愛いときがあったなあ…と思い出に浸りそうになっていたら。
リンリンリン・・・鈴の音が聞こえてきました!
慌ててホールへ向かうと
サンタが来てる!
サンタクロースに聞いてみたいこと、いっぱいあるんだ!
先生がサンタを紹介しているのに、待ちきれず手を挙げ始める子もいます。
代表のおともだちがしつもんします。
「ほいくえんには えんとつがないのに どうやって はいってきたんですか?」
サンタが先生に、なにやら耳うちしています。
もしかしたら、日本語が話せないのかな?
「あのね、じつは まほうをつかって カギをあけて はいったそうですよ」
「えー!すごーい!」
みんな大喜びです。サンタさんも、心なしか嬉しそう。
みんなの気持ちが盛り上がったところで、いよいよお待ちかねのプレゼント。
サンタさんはいそがしいので、全員に手渡しする時間はないみたい。先生が代表して、プレゼントを受け取ります。大きな箱!中に入っているのは何だろう?
おつぎは何かな。あれ?なんだか見たことあるぞ…と思ったら、岩崎書店の絵本でした。『こいぬがいっぱい わんわんわん!』です。サンタクロースから手渡していただけるとは、感無量。先生がばっちり子どもたちに見せてくれました。
子どもたちからサンタさんには、お礼の歌をプレゼント。
『ヤッター!サンタがやってくる』(中川ひろたか 作詞・作曲)。ほいくえんにほんとにサンタがくるなんてゆめみたい、という歌に、サンタクロースもご満悦。
さあ、もう時間です。つぎに待っている子どもたちのところへ行かなければ。名残惜しいけど、みんなちゃんとバイバイできました。
でもね、ねんちょうさんにはとくべつに、サンタクロースからひとりずつ、絵本を手渡ししてもらえました。
私たちの絵本が、サンタクロースから子どもたちにプレゼントしてもらえて、とても嬉しい一日でした。みんなの胸に残る、クリスマスのおくりものになりますように。
投稿者名:michelle