オカルト×エンタメ読み物「セカイの千怪奇」シリーズ刊行開始!連載記事③
新シリーズスタート!地球上の「本当にある謎」を追え!
小学校中学年から楽しめるオカルト×エンタメ読み物『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』発売を記念して、
8月10日の発売日までの毎週水曜日に『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』の見どころを、全5回の連載で詳しく解説!
連載3回目は、第3話「人魚伝説 800年生きた尼 日本」をご紹介!
>>もっと知りたい!!見どころたっぷりの「セカイの千怪奇」シリーズの特徴や超豪華な作家陣については、7月13日掲載の連載1回目の記事をご覧ください!
〈『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』内容紹介〉
未知人と父の豪は世界中を駆けめぐり、UFOやUMA、怪奇事件の動画を撮影し、ネットにアップして暮らしている。
正体不明の飛行物体にさらわれた母の行方をつかむため、怪奇現象を追っているのだ。謎を解き明かそうと動く親子に、次々と事件がふりかかる!
セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール の登場人物
1冊に短編5話入り。
表題作「幽霊屋敷レイナムホール イギリス」の他に、「巨像モアイは夜歩く イースター島(チリ)」「人魚伝説 800年生きた尼 日本」「吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)」「呪いの森 ホィア・バキュー・フォレスト ルーマニア」の計5話を収録。
〈このブログでしか読めない!!今回は特別に第3話「人魚伝説 800年生きた尼 日本」の冒頭ページを大公開!〉
今回の舞台は日本!
日本には今もなお、全国各地にいくつも人魚伝説が残っています。
福井県にも「八百比丘尼(やおびくに)」伝説というものがあります。
ある娘に起きた不思議な出来事により、その娘はのちに「八百比丘尼」と呼ばれるようになります。
娘に起きた出来事とはいったい何なのか?
そして、その娘はどうなったのでしょうか。
以下本編を大公開!!
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昔、若狭国(今の福井県の南西部)小浜の長者が、見知らぬ男の家にまねかれた。
そこで長者は、得体の知れない生き物が料理されているのを見てしまう。
やがて食事がだされたが、あの気味の悪い肉には手をつけず、ふところにかくし、もち帰った。
ところが、18歳になる長者のむすめがそれをぐうぜん見つけ、食べてしまう。
するとむすめは、何年経っても若いまま、年をとらなくなったのだ。
「もしかしてあれは、蓬莱の国にいるという伝説の人魚の肉だったの? いつまでもうつくしいまま長生きできるなんてすてき!」
はじめはそう思っていたむすめ。
だが、親やきょうだい、親しい人びとは自分をのこし、老いて死んでいく。
そして彼女が120歳になると、まわりはとうとう知らない人ばかりになってしまった。
「ああ……さびしい。長生きするのがこんなにつらいことだったなんて……」
そうして彼女は生きる意味をうしなってしまい、髪をそって尼となり、全国を旅してまわりはじめた。
それから長い長い時が経ち、ついに800歳になると、生まれ故郷が恋しくなって小浜にもどり、洞窟のなかに身をかくした。
永遠に生きることのむなしさを感じていたのだろう。
彼女はこの洞窟のなかで、そのまま亡くなったと伝えられている―――。
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人魚の肉を食べて不老不死になった少女、八尾比丘尼伝説は、なんと全国28都県89区市町村121ヶ所に残されているそうです。
京都では橋をかけるなど、社会事業に関わったという記録もあるとか。
120歳になって出家し、全国を旅したという八尾比丘尼。
本当にそんな少女がいたのかもしれませんね。
「不老不死」というテーマは、日本だけではなく世界各所の神話や伝承でも多く扱われています。
「永久にうつくしいまま生きながらえる」これは人間にとって、魅力的なことであり永遠の夢でもあると思います。
さて、そんな「八百比丘尼」伝説が残る場所で未知人たちに起きる事件とはいったい!?
気になる続きは、ぜひ8月10日発売の『セカイの千怪奇①幽霊屋敷レイナムホール』にて!
次回、第4話「吸血UMAチュパカブラの謎 プエルトリコ(アメリカ合衆国)」は8月3日(水)公開予定!
ぜひご覧ください!
〈書誌情報〉
- 書名:セカイの千怪奇1 幽霊屋敷レイナムホール
- 作:木滝りま/太田守信
- 絵:先崎真琴
- 出版社:株式会社岩崎書店
- ISBN:978-4-265-82101-3
- 体裁:四六判
- 定価:990円(本体900円+税)
- 発売日:2022年8月10日
※商品の店着状況により店舗ごとに発売開始日が異なります。
販売場所:全国書店、ネット書店、他
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4265821014/
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/17200654/
紀伊國屋書店:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784265821013
●岩崎書店商品ページ:https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b608520.html
〈作者紹介〉
◆作:木滝りま(執筆:プロローグ、1章、2章、エピローグ)
茨城県出身。小説家、脚本家。児童書の作品に「科学探偵 謎野真実」シリーズ(朝日新聞出版)、『世にも奇妙な物語ドラマノベライズ 恐怖のはじまり編』(集英社みらい文庫)、「みんなから聞いたほっこり怖い話」シリーズ(岩崎書店)など。脚本作品にドラマ「カナカナ」「念力家族」「ほんとにあった怖い話」、アニメ「スイートプリキュア♪」など。
◆作:太田守信(執筆:3 章、4 章、5章)
立教大学文学部ドイツ文学科卒業。小説家、脚本家、演出家、俳優。「~はんなり京都~お通り男史 浄化古伝」(双葉社)小説構成、『行ってはいけない世界遺産』(花霞和彦・著、CCC メディアハウス)リサーチ協力、NHK ラジオ「基礎英語2」執筆協力、舞台「亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ」など脚本・演出多数。
◆絵:先崎真琴
ゲーム会社勤務後、独立。ゲーム、アニメ、Vtuber キャラクターデザイン、CD ジャケットイラスト、書籍挿絵などで活躍する。作品に「Fate/Grand Order」「FF14FreestyleArt」「ときめきレストラン☆☆☆」など多数。趣味はゲームと謎解き。