山岸先生、歴史の面白さを教えてください!
4月。新学期が始まりましたね。
しかしこの春先、決意も新たに勉学に励む皆さんが戸惑うようなニュースがありました。
── 文部科学省の新学習指導要領で、小学校では「聖徳太子(厩戸王・うまやどのおう)」、中学校では「厩戸王(聖徳太子)」と表記の変更を検討 ──
しかし結局後日、小中学校ともこれまで通り「聖徳太子」に戻したそうですね。
朝食の席でそんな新聞の記事を読んでいたら、横から子どもたちが
「これってどういうこと?」
と質問してきました。
しかし何を隠そう、私は歴史が大の苦手です。武士の名前も年号も覚えられず、日本史の分厚い教科書を思い出すだけで気分が悪くなるくらい。
内心の焦りをひた隠し、その場しのぎの説明で乗り切りました。危ない危ない。
ここはひとつ、親の権威を保つためにも、こっそり歴史を学びなおしてみるか。
と決意も新たに、会社帰り駅近の書店に寄ってみたところ……
あったあった、歴史コーナーでは社会人が歴史を学習する本が人気なようです。
(知らなかったのは私だけか)
撮影協力 くまざわ書店津田沼店
その中でも特に目立っていた『いっきに学びなおす日本史』を手に取ってみます。
巻末のスペシャル対談ページをめくってみると……
これがめちゃくちゃ面白い。もしかしたら、この出会いが私の日本史デビューの指南役になってくれるかも!
というわけで、歴史の手っ取り早い学び方を聞いてみようと、この本の監修を担当された、歴史家の山岸良二先生にインタビューを申し込みました。
おばあちゃん世代が孫と語らい合うための本を作りたいと思いました
岩崎書店から新しく『おばあちゃんがこどもだったころ』という絵本が出ました。
この本は、今は珍しくなった「合紙絵本」という体裁になっています。
「合紙絵本」とは、文字通り「紙を貼り合わせて作る絵本」のこと。この体裁で作ると丈夫で頑丈、あと比較的安価で作れるという利点があるのですが、スマートさに欠けるところもあるので、最近はあまり使われなくなりました。
合紙絵本形式の絵本。
この絵本は、岩崎書店CEOである岩崎夏海と、彼のアシスタントである須藤雅世さんによって編集されました。
須藤雅世さん(ボローニャ・ブックフェア会場にて)
そこで今回は、須藤雅世さんにこの絵本についてお話をうかがってきました。
どうしてこの絵本を作ったのか?
どのような思いで作られたのか?
それでは早速ご覧ください!