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勉強のできる子は学習机をもってない!?

辰巳渚さんに聞く「片付けのコツシリーズ」 第1段 
初回のテーマは「学習机」です!

子どもが1年生になると、学習机を用意しようかと考える家庭は少なくないと思います。
教科書や文房具、ランドセルと一気にモノが増えるので、その収納場所として机は適当そうだし、机がないと勉強する気にもなれないだろうと考え、ついニトリやイオンに足を運んでしまうと思います。
でも、本当に必要でしょうか?
そこで、家事塾を主宰する辰己渚さんに伺いました。

辰巳渚 子どもを伸ばすお片づけ

辰巳 渚 たつみなぎさ
お茶の水女子大学卒業後、出版社勤務を経て、1993年よりフリーのマーケティングプランナー、ライターとして独立。2000年に『「捨てる!」技術』を刊行、130万部のベストセラーになる。現在、家事塾で講座やセミナー、講演などを行う。『子どもを伸ばす毎日のルール~子どものうちに身につけたい100のこと』、『子どもを伸ばすお手伝い~家事のできる子はなんでも気づきなんでもできる』(共に岩崎書店)など著書多数。

 

1.机はイライラのもと?

「今まで幼稚園に通っていた子が、4月になって机に向かって勉強すると思いますか? 無理です。子どもはまだまだ親のそばにいたい年、小学校高学年になるまではリビングのテーブルで十分だと思います」

リビングで勉強する子は頭がよくなる、という説が話題になったことがあります。現に東大生に小学生時代にリビングで勉強していた、という人は少なくないようです。

「ひとりで子ども部屋に入って机に向かうより、親の目が届くリビングのほうが適度な緊張感があって、やる気が出そうです。親のほうも、リビングのテーブルが勉強場所となれば、テレビを消したり、大きな音を立てないようにと割り切って協力できます。
でも、机を買い与えたのにリビングのテーブルで勉強していたら、『どうして机があるのに、ここでやるの!』と言いたくなるし、教科書がテーブルに放り出してあったら、『どうして、自分の机に持っていかないの!』と文句のひとつも。
なまじ机があるから、親もイライラするのです」

……とはいえ、モノの置き場がないと不便です。

「リビングに専用の引出しを用意してあげ、そこに教科書などを収納できるようにしてあげましょう」

2.子ども部屋に机があったら

遅かれ早かれ、子どもは机を持つことになります。最初が肝心です。
「まず親が『どこになにを置くか』というシステムを作ってあげてください。ここは教科書、この引き出しは細かい文房具、大きいものはここに、とモノをしまう「定位置=あるべき場所」を決めてあげてください。子どもは定位置からモノを出し、定位置に戻す、ということをくり返し、体で覚え、習慣にしていきます。この出し入れを体に覚えさせることが大事です」
つまり、システムを作るのは親で、それを維持するのが子ども、ということです。

「このシステムを維持するにはメンテナンスが必要ですから、ときどき、親がいっしょに「定位置」にモノがちゃんと戻っているか、あるいは、「定位置」が本来あるべき位置にあるかどうかを確認してあげてください」

 

3.子どもが自分で定位置を作るサポートを

「出したものを、あった場所にもどす、というシステムに子どもが慣れてきたら、次は子どもといっしょにシステムを作ってみましょう。どこになにを置けば使いやすいか、子どもに考えさせてみましょう。

『そういう細かいものは、こっちの引出しのほうがいい?』
『よく使うものは、この場所のほうが出しやすくない?』
試行錯誤しながら、定位置を決めたあとは、ときどきこれで大丈夫かいっしょに確認してあげましょう。 

詳しいことはこの本で!

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『子どもを伸ばすお片づけーできる子とできない子とではぐんぐん差がつく』

辰巳渚著  出版年月日2005/01/21 本体価格1,300円+税 岩崎書店刊

 

子どもを伸ばすお片づけ―できる子とできない子とではぐんぐん差がつく

子どもを伸ばすお片づけ―できる子とできない子とではぐんぐん差がつく

 

 

第2回目は「一定量」についてお話を伺います!

 

投稿者:mieta